作品研究 さ

★★★・・ 最終兵器彼女【さいしゅうへいきかのじょ】

北海道を舞台にした作品。札幌駅や小樽駅が登場。特に小樽駅の駅舎は良く描かれている。

★★★・・ 咲-saki-【さき】

マンガにもアニメにも、飯田線の119系と思われる車両が登場する。アニメにおいて、複線区間を走っている描写があるのだが、いったいあれは何処だったのだろう。確かに豊橋よりには複線区間があるが、舞台は長野県側のはずである。篠ノ井線にまで乗り入れていたのか…な。実在する飯田線の七(なな)久保(くぼ)駅が主人公たちの通う高校の最寄り駅のモデルとなっている。

★★★・・ サザエさん【さざえ-】

漫画を原作とするアニメーション作品。アニメ本編内では良く通勤風景に電車が登場するが、この電車の表現は基本的に残念としかいいようがない。103系のウグイス色を元にしたと思われる通勤形電車にマスオや波平、ノリスケが「あさひがおか駅」から乗り降りする場面がときおり見られる。駅の改札は有人改札であり、ICカード乗車券も導入されていないようだ。ただし、回によって細かい部分の表現に差が発生しているので、一概には言えない。

オープニングの映像の中ではくりはら田園鉄道、九州新幹線などが登場したことがあり、こちらのクオリティーは本編に比べて高い。ちなみに、本編中でもカツオが間違って東京駅から新幹線に乗ってしまい、品川駅で降りるというエピソードがあったり、JR東日本の東京付近の在来線に導入されている2階建てグリーン車に乗る回があったり、東急世田谷線が出てきたり、割と鉄道回率は高い気がする。

★★・・・ さよなら絶望先生【-ぜつぼうせんせい】

舞台は東京。ゆえに中央線201系とおぼしき車両や113系湘南色とおぼしき車両が登場する。しかしながら、あまり本物に忠実に描こうという気はないようである。113系とおぼしき車両には中間車も含め全車発煙筒装備である。ちなみにパンタグラフはない。 中央線のホームにあった案内板「中央線 高尾・甲府・松本方面」の英語表記が「Chuo Line for Takao, Kofu, &Takao」となっていたのはどういう意図があったのだろう。一時停止して凝視しないとわからない程短い時間しか表示されなかったのだが……。まさか素で間違えたとは思えないので、ツッコミをねらったと解釈して良いのだろうか。

★★★・・ 三丁目の夕日【さんちょうめ-ゆうひ】

少し残念に思える描写も多が、80系であったり101系であったり113系であったりと、元にした車両を特定できる描写がうれしい漫画である。古き良き昭和の時代を描いた漫画なので、必然的に出てくる車両も懐かしい車両ばかりである。実写で映画化もされており、映画では往年の上野駅を発着する就職列車や東海道線を走った151系「こだま」などが再現されている。多少違和感が残るCGであるものの、完成度は高いだろう。