作品研究 き

★★★・・ キテレツ大百科【きてれつだいひゃっか】

「走れ永遠に!幻のSL特急アジア号!!」というエピソードがあり、主人公たちが航(こう)時機(じき)(タイムマシン)で日本統治下の満州に渡り、本物のアジア号を見に行く回がある。また、主人公のお父さんは若い頃に鉄道好きだったとの設定もあるらしく、中学時代には週に一度の臨時貨物列車のダイヤまでも頭に入っていたようである。それがもとで踏切事故を未然に防ぎ、表彰されたこともある。 日常においては西武をモデルにしたと思われる電車がたびたび登場し、「表野駅」と呼ばれる駅も登場している。

★★★・・ 機動戦士ガンダム【きどうせんしがんだむ】

ガンダムシリーズの記念すべき第1作である。ファーストガンダムと呼ばれることもある。名台詞や有名なシーンも多いが、残念ながら鉄道に関する描写はほとんどない。ガンダムシリーズは多数存在するのでここにまとめて記述するが、未来を舞台にした作品、かつ主に宇宙を舞台にした作品であるので、私達が普段見るような鉄道は既に存在していないのではないだろうか。コロニーの外側を走るリニアモーターカー、地球と宇宙を結ぶ軌道エレベーターなどが登場する。

他の作品のパロディーの元ネタになることが多い作品なので、一度見ておくと人生得する気もするが、鉄道的な観点から見れば、あまり見る意味はない。

★★・・・ きまぐれオレンジロード【きまぐれおれんじろーど】

国鉄485系のような特急電車が単行本の3巻に出てくるが、一目で残念といえるクオリティーである。JNRマークを描き入れてくれてあるのがせめてもの救いか。

★★★★・ キミキスpure rouge【きみきす ぴゅあ るーじゅ】

主人公達が海へ行く際、列車を使用していたりするが、クオリティーは普通。元にした車両は西武鉄道…か? どう見ても車体はJR東日本のE217系電車。そして塗装は西武線を思わせる黄色。 後述の駅のモデルは西武線であるから西武線なのだろうが、なんでわざわざJRの車両を入線させたのだろうか。 輝日南(きびな)駅という駅が登場。ヒロイン達の通う高校が輝日南高校であることから、その最寄り駅として名付けられたものと思われる。 アニメでの描写は多少改変されているものの、西武新宿線の中井駅をモデルとしている。

【関連作品】アマガミSS

★★★★・ 究極超人あ〜る【きゅうきょくちょうじんあーる】

マンガ作品。OVAにもなっている。OVAの鉄道描写は非常に芸が細かく一見の価値あり。

OVAのストーリーは、高校の光画部(つまり写真部)のメンバーが東京をスタートし長野県の伊那市駅をゴールとするスタンプラリーに挑戦するというもの。実はこのスタンプラリー、 光画部を敵視していた元生徒会長が光画部を陥れるためにわざと難易度を高く企画したものであった(元生徒会長は会社令嬢であり、スタンプラリーの提供がその会社「西園寺グループ」という設定)。

スタンプラリーのタイトルは「キミもチャレンジ!東京駅発―飯田線の旅スタンプツアー」であり、内容は、作中に登場するポスターによると「ルールは簡単。チェックポイントに用意されたスタンプを集めて、ゴールの伊那市駅へ。旅行中のすべての費用は当社が負担します。この夏の思い出作りにぜひチャレンジして下さい。東京駅でスタンプを押してさぁスタート。但し、出発翌日の午後6時までに、規定のスタンプを集め、ゴール地点の伊那市駅に着けなかった場合は、失格となり、費用は参加者の負担と、なります。」である。つまり、各所に配置されたスタンプを2日以内に集めるというもの。各所とはすなわち、熱海、伊東、下田、石廊崎(バス案内所)、修善寺、三島、以下飯田線の駅で豊橋、船町、三河一宮、茶臼山、鳥居、柿平、出馬、上市場、中部天竜、大嵐、為栗、温田、田本、門島、唐笠、金野、下山村、飯田、伊那上郷、上片桐、伊那市(駅前にある西園寺ツーリストの支店)の27カ所である。本数の少ない飯田線の駅が21箇所あり、難易度は相当高い。と言うよりも、列車を使って普通に廻ったのでは東京を始発で出発しても無理である。

一行はまず東京発伊東行きの普通列車に乗車。185系使用の普通列車である。ヘッドマークが踊り子のそれになっている所が若干残念であるが、車両の描写自体はかなりリアルである。 東京駅、熱海駅、伊東駅、及び伊豆急下田駅が登場。東京駅は2012年に修復が完成する前の姿、熱海駅は2017年に建て替えられる前の姿、伊東駅及び伊豆急下田駅も改修前の姿が登場している。 ただし、どの駅もどことなく2017年現在でも当時の面影を偲ぶことが出来る。 飯田線のシーンでは往年の119系が登場。塗装も水色に白帯の国鉄時代の塗装と、白い塗装にオレンジと緑のラインが入ったJR東海の塗装と2種類が登場する。 線路を歩いたり非常コックを引いたりとマナーの悪い点は否めないが、純粋に鉄道に関する描画で見るなら、かなりクオリティーの高い作品といえるだろう。

★★★★・ きんいろモザイク【きんいろもざいく】

マンガ作品。後にアニメ化。アニメ版ではヒロインの一人がイギリスへ留学する際、パディントン駅からケンブル駅を結ぶグレート・ウェスタン・レールウェイに乗車するシーンがある。 実際の風景に即した描写が展開されるので、しっかり取材をして描いているようだ。

物語の殆どは日本で展開されるが、その描写は京成電鉄の実籾駅及び京成臼井駅周辺をモデルとしたものとなっている。 こちらもしっかり取材をして描いているようで、実籾駅や京成臼井駅の描写は実際の風景にかなり忠実なものとなっている。あとアリスかわいい。

★★★★・ 銀河鉄道999【ぎんがてつどうすりーないん】

宇宙規模で人々の移動が盛んになり、その移動手段として銀河鉄道網が銀河の隅々にまで張り巡らされているという設定である。銀河鉄道999号は蒸気機関車の姿をしているが、あれは単なるデザインらしい。すべての路線網は銀河鉄道株式会社が保有しており、独占状態である。ただし、すべての鉄道網を直轄で管理するにはやはり限界があるのか、いくつかの支社が設けられているようだ。要するに旧日本国有鉄道を想像していただければ良い。列車は宇宙を飛んでいるように見えるが、実際は空気が満たされた透明なチューブの中を走行しているので、宇宙空間においても窓を開けることができる。

★★★・・ 銀河鉄道の夜【ぎんがてつどうのよる】

宮沢賢治の有名な小説であるが、これはそれを原作として1985年に制作されたアニメーション映画である。なぜか登場人物が猫に置き換えられているが、銀河鉄道に関する描写に関してはしっかりしていると思う。

★★★・・ 金田一少年の事件簿【きんだいちしょうねんのじけんぼ】

何度か列車のトリックは登場している。短篇で列車の車掌が犯人の話があった。作画はまあまあだがトリックとしてはよくできていたと思う。敢えて一言申し上げるなら…彼は車掌としても失格である。

また、ブルートレインを舞台とした事件も発生しており、ブルートレインに爆弾を仕掛けたと嘘をついて列車を止め、その間にトリックに必要な資材を運び込んだというエピソードも。その他にも、登り勾配で後部車両を切り離してしまうってな壮大なトリックもある。前述の通り、空気ブレーキを搭載した車両においては、連結解放と同時に自動的にブレーキがかかるため、残念ながらこのトリックは成立しない。

ついでに電車の扉に挟まれ引きずられるアホな警官も登場。だから駆け込み乗車はやめろって。ってゆうか車掌、安全確認してからドア閉めろ。

★★・・・ 銀魂【ぎんたま】

江戸時代末期に黒船ではなくて宇宙人が襲来したという設定。その宇宙人の襲来から20年後の世界が舞台らしいが、宇宙人のもたらしたテクノロジーによって、日本は史実と比べ著しく発展している。おかげで電車も走っているが、その外観は江戸時代風。ホームの屋根はかわらぶき。

★★★・・ キン肉マン【きんにくまん】

キン肉マン…ってゆうかその続編のキン肉マンU世においてであるが、デッド・シグナルというキャラクターが登場する。彼の脚は踏切の遮断棒になっており、その下をくぐってしまうと、あたかも遮断機の下りた踏切の中にいるものと錯覚してしまい、電車にはねられたように吹っ飛ばされてしまうというおそろしい?技、「死の踏切り(デッド・レイルロード)」の持ち主である。本当は電車の描かれた看板に激突しているだけなのであるが。ちなみに国鉄の165系っぽい絵が描かれている。