作品研究 あ

★★・・・ アイドルマスター XENOGLOSSIA【あいどるますたー ぜのぐらしあ】

アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」が原作のアニメ。であるが、「設定やストーリーを大胆にアレンジ(SUNRISEのWebサイトから引用。2017年06月04日現在。)」しているため、単なるアイドルアニメには留まらない斬新な展開を楽しむことが出来る(評価には諸説ある)。

作中には東京の地下鉄が登場する。ホームの電光掲示板によれば行き先が浅草となっていることからおそらく東京メトロ銀座線と思われる。しかしながら、近未来の東京を描いた作品であるため、ガラス張りのホーム扉が設置されているなど現在とは異なる描画が見られる。ちなみに地下鉄軌道は地下に格納されたロボット?(アイドルと呼ばれる)を地上に射出するための通路としても使われており、時折地下鉄は運休を迫られるようである。

残念な描画としては、先ほどの電光掲示板の「先発4:08浅草行 次発4:12浅草行」があげられる。さすが東京、4時台に4分間隔運転かと思いきや、この4時、実は午後4時の話である。実際の鉄道は24時間表記を採用しているので、正しくは「先発16:08浅草行 次発16:12浅草行」である。鉄道が24時間表記を使うのは、もし鉄道員が午後の4時と午前の4時を勘違いした場合、重大な事故につながる可能性があるので、そういった伝達の齟齬(そご)によるミスを防止するためである。それを知らずとも、現在の日本において12時間表記を使っている鉄道はおそらく無いであろうから、あえて表記を変更したからには何らかの意図があったのであろうか(いや、多分ない)。

★★★★・ 藍より青し【あいよりあおし】

小さい頃から思いを寄せていた男の子を追って東京へ出てきた女の子。しかし東京の鉄道路線は複雑で、池袋駅でどの電車に乗ればいいか迷ってしまう。そこに主人公登場。切れた鼻緒を直してあげ、乗るべき電車を教えてあげ、さらに目的の住所まで案内してあげるという至れり尽くせりの行動を展開する。で、結局その女の子が探していた男の子って言うのが実は主人公だったという非常に読みやすいオチである。まぁ、そこからいろいろとストーリーが展開してゆくんだけど。

マンガ版でもアニメ版でもほぼ同じ話の流れ。マンガ版の方は東武鉄道を元にしたと思われる北武鉄道という鉄道が登場する。東上線の10000系電車あたりが原案ではないだろうか。

アニメ版の方にもおなじく10000系が登場するのだが、こちらは一部の場面で全車パンタグラフ車になっている。また、100系新幹線電車も登場するが、乗務員扉がなかったり、車内の椅子に肘掛けがなかったりと残念な描写がちらほら。

主人公に鉄道趣味はないのだが、大学で主人公が所属する写真部の部員に鈴木という鉄道マニアがいる。「なんと倉敷であの165系の記念列車が走るんだ!あの直流急行165系だぞ!これでもえない奴がどこにいる!」との言動がアニメ第9話で見られるため、鉄道に詳しい方が制作陣に居ることがうかがえる。

アニメ第7話で温泉へ行くシーンで使用した気動車は国鉄キハ25系のようなデザイン。赤とクリーム色の2色塗装。

★★★★・ 青い花【あおいはな】

ノヴァーリスの小説…ではなくて、ミハイ・エミネスクの詩…でもなくて、ここでは志村貴子さんによるマンガ、またそれを元にしたアニメーション作品のこと。舞台は鎌倉。江ノ電が出てきたり、横須賀線のE217系が出てきたり、はてまた湘南モノレールまで登場する。なかなかクオリティーは高いと思う。

★★★・・ 蒼き伝説シュート【あおきでんせつしゅーと】

静岡県掛川市が舞台という設定。掛川駅などが登場。

★★★・・ 赤毛のアン【あかげのあん】

アニメ版冒頭のシーンにて、ヒロインのアンが孤児院からやってくる際、列車を使用している。カナダを舞台にした作品かつ19世紀末〜20世紀初頭という時代設定。

【関連作品】こんにちはアン

★★★★・ あたしンち【あたしんち】

マンガ原作。後にアニメ化。アニメでは割と鉄道が登場する。主人公達が住むのは西武鉄道の田無駅周辺。田無駅の風景がデフォルメされながらもそれと分かるように描写されている。エンディングの映像では実写でも登場していたりする。登場する列車も西武線の車両が多い。田無駅以外でも例えば所沢駅にある立ち食いそば屋が登場。残念ながらモデルとなったそば屋は駅改装に伴い閉店してしまったが、かなり正確に描写がされていたようである。

箱根へ行く回では小田急及び箱根登山鉄道が登場。箱根湯本駅は建て替え前の姿が再現されている。

★★・・・ アタックNo.1【あたっくなんばーわん】

東京へ遠征に行く際に新幹線を利用している。東京駅の駅名標が国鉄チックで何とも時代を感じさせる。それは良いのだが、その駅名標、線路と直角に設置されているのである。普通は線路と並行に設置するものではないのだろうか。

★★★・・ あずきちゃん【あずきちゃん】

NHKにてアニメが放送された。都電荒川線に乗って学校へ通う描写がある。

★★★・・ あずまんが大王【あずまんがだいおう】

アニメ本編にはほんの一瞬鉄道が登場。京急が元ネタか?鉄道ではないのが残念だけれど、アニメのキャラクターを描いたラッピングバスが小田急バスや京王電鉄バスにて運行されたことがある。鉄道マニアとバスマニアを兼ねるヲタクもいるようであるが…。

★★★・・ アップフェルラント物語【あっぷふぇるらんとものがたり】

蒸気機関車による鉄道が隅々まで発達した頃のヨーロッパを舞台にした作品。鉄道に関連する描写が多いので一見に値すると思う。ただしクオリティーは普通である。普通の旅客列車の他、貨物列車、列車砲まで登場する。

★★★★・ あの夏で待ってる【あのなつでまってる】

長野県小諸(こもろ)市周辺が舞台。小海線が登場。その他しなの鉄道の軽井沢駅や長野新幹線の佐久平駅も登場している。ついでに最終回付近では大糸線の海ノ口駅や稲尾駅が登場。あれなんか聞いたことある駅名だなと思った方も多いと思うが、つまりはおねがいシリーズと同じスタッフが集結して作った作品であるからして、前作を意識した演出が随所になされている。もちろんこの作品から見はじめても十分楽しめるが、時間が許すならばおねがい☆ティーチャーおねがい☆ツインズも見ておくことをお勧めする。とくに檸檬先輩ファンならぜひ見よう。最優先事項で!(ああ、言ってはいけないことを。)

2012年7月にしなの鉄道が記念乗車券を発売。合わせてラッピング電車も運行。アニメ放送から多少間が空いたが、アニメの放送は1月からで冬真っ盛りであったから、作中の季節である夏に合わせたという事だろうか。続いてJR東日本も佐久平駅で記念切符を発売している。JR東日本長野支社はお願いシリーズとのコラボレーション入場券を発売した実績もあり、非常にノリがよい。

【関連作品】おねがい☆ツインズおねがい☆ティーチャー

★★★★・ アマガミSS【あまがみえすえす】

輝日東(きびと)高校を舞台とした物語で、その高校がある街は銚子市をモデルとしている。 エンターブレインという会社が発売したゲームソフトが原作のアニメ作品で、キミキスpure rougeに続く第2作的な位置づけ。 ちなみにキミキスの舞台は輝日南(きびな)高校。キミキスのアニメは24話(+1話のテレビ未放送話もある)を一続きの物語として描いたが、 アマガミSSは複数居るヒロイン毎に数話を割り当ててその話数で完結の物語としている。 お陰で救われるヒロインが増えた。良かった良かった。 銚子駅をモデルにしたと思われる駅が登場する。銚子駅周辺にはその他にもモデルになった風景が幾つか存在しているらしいので間違いないだろう。

【関連作品】キミキスpure rouge

★★★・・ あらいぐまラスカル【あらいぐまらすかる】

蒸気機関車が登場する。郵便物は汽車によって運ばれているらしい。

★★★・・ アリソンとリリア【ありそんとりりあ】

飛行機が主に出てくる作品なのだが、第24話に「列車大作戦」という回があり、それ以降最終話の26話まで、よくある暴走列車物が展開する。牽引するのはDD51に似た多分ディーゼルカー、客車はオリエント急行みたいな感じである。

★★★★・ アルプスの少女ハイジ【あるぷすのしょうじょはいじ】

主人公「ハイジ」がおばさんに連れられてフランクフルトへと旅した際に使用したのが鉄道である。アルプスの少女ハイジの制作にあたって、スタッフは現地取材におもむいているらしく、鉄道に関する描写も、多分実物に忠実に再現されているのではないかと思われる。

物語と直接の関係はないが、この作品が日本で相当の知名度を誇ることにスイスの関係者も気付いているらしく、スイスの登山鉄道「ユングフラウ鉄道」では、本作品の声優を起用して日本語の車内アナウンスを行ったり、本作のキャラクターを描いたステッカーを配ったりしたことがある。